「かかりつけ医」にお尋ねしました第2回(全3回)

「かかりつけ医」にお尋ねしました
第2回 乳幼児の健康状態 病気のサイン

木村 紀志 院長

子育てに取り組んでいる親御さんにとって、寒い時期のお子さんの健康は、とても気がかりです。特に赤ちゃんや幼いお子さんの体調変化には日々気を配っているかと思います。乳幼児の病気は様々ですが、よく見られる症状や受診の目安について、ひたち太田家庭医療診療所の木村 紀志 院長にお伺いしました。全3回の第2回になります。

どんなときに病院に行けばいいの?

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はじめに、乳幼児について一般的にどんな病気にも共通して受診すべきと判断するひとつの目安は、お子さんに元気がなく「ぐったり」している場合です。これは、個人差もありますので、客観的に説明するのは難しいのですが、親御さんから見て「いつもと違って元気がない」と感じたら病気のサインかもしれないと思ってください。
今回は、お子さんの症状の目安となるサインを4つ紹介いたします。このうちのいずれかに当てはまるようでしたら、病院の受診をおすすめします。

1)食事や水分がとれない

ミルクやご飯の量がいつもより少ないと感じるときは、病気のサインかもしれません。特に、水を飲むとすぐに吐いてしまうなど、まったく食事や水分を受け付けない場合には脱水状態となる恐れもありますので、病院を受診しましょう。

2)苦しそうな息づかい

咳や痰、鼻水が多いと息苦しそうなときがあります。顔色が悪い、肩で呼吸をしているといった場合には、病院を受診するようにしましょう。息詰まりで息苦しくなってしまうときには、鼻水を吸引してあげると楽になることがあります。多く出て、「ゼーゼー」と音が聞こえる場合には喘息の発作かもしれません。病院に行きましょう。

3)5日以上続く37.5℃以上の発熱

風邪の熱は、通常長くても4日目まで、それ以降は解熱するのが一般的で、5日続くことはまれです。インフルエンザでも4日目、長くても5日目には解熱します。5日目なのにまだ37.5℃を超える熱が続いている場合は、風邪以外の病気かもしれません。病院にかかりましょう。

4)泣き方

今までにないような激しい泣き方、聞いたことのないような声が出ている場合には、受診を考えましょう。
そして、ひどく元気がない、あるいは症状がとても重いために泣くことができなくなることもあります。脱水症状や、お子さんの感覚が「ぼんやり」しているときも泣かなくなります。ぐったりした様子で泣いていない状態は、重症の可能性があります。もし、起きているのか寝ているのかが分からなかったり、あまり動かくなってしまっている場合は、救急要請も選択肢の一つです。本当に危ないと感じたときには、すぐに救急車を呼んでください。

症状を説明するポイント

お子さん症状を医師に伝えるときのポイントは、次の3つです。

・期間 いつから
・頻度 1日〇回、週に〇回
・状態 ふだんと違うところ

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例えば、嘔吐や下痢をしている場合ですと、「今日の〇〇時ぐらいから、今までに〇〇回ぐらい」と時間の経過と回数をできるだけ具体的に医師に伝えてください。その場で思い出しながら説明しようとすると難しいこともあります。あらかじめメモを作っておくのも良いでしょう。
そして、状態ですが、ふだんと違っているお子さんの様子もお話しください。診療の大切な判断材料になります。

子ども救急電話相談

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夜間や休診の時などは「子ども救急電話相談」にお子さんの症状を伝え、救急搬送をするべきかどうかなどの相談をすることもできます。24時間365日受付をしていますので、いざというときに頼りになると思います。

[協力]
ひたち太田家庭医療診療所
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