常陸太田市のイクメンシリーズ 第3回(全6回)

常陸太田市のイクメンシリーズ 第3回

イクメンシリーズでは、常陸太田市で子育てに奮闘するパパをご紹介しています。
第3回は、介護福祉士の小澤 智弘(こざわ ともひろ)さんに4歳4ヵ月の娘さん加椰(かや)ちゃんの子育てについてお話を伺いました。
小澤さんは、地元金砂郷地区の出身です。福祉関連の大学に進学するため、他県に移りました。結婚後、加椰ちゃんの誕生がきっかけで故郷へのUターンを決断されたそうです。

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小澤 智弘(こざわ ともひろ)さん(30歳)
介護福祉士
[長女]加椰(かや)ちゃん(4歳4ヵ月)

■気遣いができる恥ずかしがり屋さん

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少し恥ずかしがり屋の加椰ですが、思いやりがあり、気遣いができる子だと思います。
私が疲れたり、難しい表情で考え事をしていると「笑って!」と励ましてくれたりします。
これは、私たち家族に対してだけではなく、保育士の先生からも「いろいろなことに気づいて教えくれる」と聞きました。
それと、慎重な子でもあります。特に、初めてやる遊びなどは、積極的に飛びついたりはしません。まず、他の子どもたちを観察して、自分にもできるかどうか確かめてからチャレンジします。年齢の割に、冷静な判断と対応ができる子なのかもしれません。

■やりたい気持ちを大切にする

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子どもは大人と違って、言いたいことや伝えたいことがあっても、表現の仕方が分からなかったり、迷ったりすることが多いと思います。そんなとき、問い詰めたり、イライラしたりしないで、「ゆっくりで構わないから、言葉にしてごらん。」とペースを合わせるようにしています。また、加椰に何かしたいこと、言いたいことがありそうなときは、加椰自身の言葉で話してもらえるように「待つ」ことを大切にしています。
そして、「やりたい」と言ったことは、できるだけやらせるようにしています。
例えば、食器洗いを、「やりたい」と言ってくれたときに、「お皿が割れたら危ないからいけません」と否定をしないで、一緒に洗い物をして、本人がやりたいと思う気持ちを大切にしてあげるように心がけています。

■自然な役割分担

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家事については、夫婦がお互いの苦手分野を補い合っています。私は洗濯と食器洗いが好きですが、掃除は苦手です。反対に、妻は掃除好きで、洗濯と食器洗いが苦手なので、お互いに好きな家事を担当して、苦手な家事は相手に任せられるので、ありがたいです。
毎朝、加椰を起こすのは妻です。起きてからの身支度に時間がかかるので、その間に私が朝食を作ります。一人暮らしが長かったおかげで料理もできるようになりました。介護の仕事は夜勤もあるので、毎日ではありませんが、家にいるときは私が担当しています。
保育園への送迎は、加椰の要望もあって、迎えに行くのは主に私で、送っていくのは妻の担当になっています。

■ちょうど良い規模のまち

Uターンしてきて良かったと思うことは、まず、子育て支援が結婚当初に住んでいた地域と比べて充実していることです。そして、人混みが苦手な私にとって、常陸太田市は、田舎過ぎず、都会過ぎない、ちょうど良い規模のまちです。生まれ育った場所でもありますが、自然も豊かで子育てもしやすく、住みやすいまちだと改めて感じます。

■ おじいちゃん おばあちゃん そして、ひいおばあちゃん

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現在の住まいは、私の実家の敷地内に建てた別棟です。同じ敷地にある実家の母屋には、加椰のおじいちゃん、おばあちゃん、そして、ひいおばあちゃんが住んでいます。 身近に祖父母と曾祖母がいることで戦争や災害などの話などから、今の時代の便利さと快適さを知ることができます。子どもの価値観や知識も広がり、加椰にとっても良い影響になると思います。
そして、加椰が母屋を行き来することで、家族間の絆が以前よりも深くなったように思います。例えば、食事ですが、「今日は、じいじとばぁば、ひいばぁ、みんなでご飯食べよう!」と加椰がよく言うので、みんなで一緒にご飯を食べる機会が増えました。
もし加椰がいなかったら、同じ敷地に住んでいたとしても、お互いに気を使ったりして、一緒に食事をすることは少なかったと思います。
私の姉の子どもも、加椰と同じ歳で近くに住んでいて、タイミングが合うときには集まって、一緒に遊んだり、食事をしたりしています。こうして、今までよりも家族との距離が縮まったのは、子どもたちのおかげです。
もしも、加椰が生まれていなかったら、私は常陸太田市に戻って来てなかったと思います。
加椰の誕生は、私に起きた一番大きな変化です。

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