常陸太田市のイクメンシリーズ 第1回(全6回)

常陸太田市のイクメンシリーズ 第1回

イクメンシリーズでは、常陸太田市で子育てに奮闘するパパをご紹介しています。
第1回は、現在、常陸太田市で肉用牛の経営を営む佐藤亘史(さとう のぶふみ)さんに3歳6ヵ月の息子さん陽(はる)くんの子育てについてお話しを伺いました。佐藤さんの生まれは茨城県潮来市ですが、1歳から常陸太田市の里美地区で育った生粋の太田っ子です。

■妻に似て気遣い上手

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陽のことを一言でいうと「奥さんに似ている」です。妻は東京で生まれ育ち、彼女が小学6年生の時に父親の実家がある里美地区に引っ越してきました。当時の妻の写真を見ると息子と「瓜二つ」です。顔が似ていることもあってか性格も似ていて、とても気が利きます。空気をよく読める子かなと思います。
例えば、子どもなので母親に叱られたりすると「お母さんきらい」、「お父さん好き」とその場はストレートに感情を表現しますが、しばらくすると「どっちも好き!」と自分から仲直りのきっかけを作ったりもします。また、勘も鋭くて、妻や私がほんの少しでも普段と違うような素振りをすると「怒ってる?」と尋ねてきます。まるで、見透かされているようで、この子の前では滅多なことはできないと思います。僕と似ているところは、ホクロの位置と寝相ぐらいですね…。

■話に耳を傾けることと、スキンシップ

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平日は妻も仕事に出ていますので、陽は保育園に預けています。送り迎えは僕の担当です。以前は19時ぐらいまで預けていたのですが、18時頃には他の子どもたちが誰もいなくなってしまい、寂しくて泣いてしまうこともありました。そこで、今は16時~17時には保育園にお迎えに行き、その後、おじいちゃんおばあちゃんのところで預かってもらっています。
妻が仕事で遅くなるときには、食事の用意は僕がします。一人暮らしを長くしていたものですから、料理は習慣になっていて今も続けています。
普段から心がけているのは、子どもの話をしっかり聞くことと、スキンシップを頻繁にするようにしています。陽を寝かしつけるのも僕の役割です。自営業の強みでもある自由になる仕事の配分を活かしています。寝るときも、話しを聞きながら体の一部を息子に預けています。子どもとのスキンシップや会話は、お互いの心を落ち着ける大切なひとときです。

■良いものは良い、悪いものは悪い

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善悪の区別をしっかりさせるようにしています。悪いことをしたときには、きちんと謝る、「ごめんなさい」が言えるように仕向けています。そして、叱らなければならない時は、その場ですぐに叱るようにしています。時間が経ってしまうと、なぜ怒られているか本人が分からなくなる可能性があるので、気を付けています。
この子を預けている保育園でも子どもたちにメリハリのある接し方をしています。自分の子どもだけでなく、周りの子どもたちも巻き込んで接していると、僕自身も刺激になります。今の時代では差し出がましいかもしれませんが、この子にとっても良いことなのかなと思います。
また、礼儀を大切にしています。昭和40年代生まれの僕ら世代は、学校の先生にかなり厳しい「しつけ」を受けていました。主観ですが、今の世の中、良いも悪いも「まぁいいか」で済ませてしまうことが多くあると思います。将来、物事の良し悪しが分からなくならないように、「良いものは良い、悪いものは悪い」としっかり区別できるようになってもらいたいです。善悪や礼儀については、会津藩に伝わる子育て、什(じゅう)の掟「ならぬことはならぬものです」が人としての礼儀を教える良い訓示だと思います。3歳の子に教えるには少し酷かもしれませんが、今から教えるべきだと思います。

■一緒に学ぶことができる それが子育ての醍醐味

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子育ては、当然どこの家庭も子どもが中心になります。この子どもの世界に「混ぜてもらっている」感じが好きです。まるで、子どもがいる空間に僕らが入れてもらえているような感覚です。そこでは、子どもの立場で考えることが必要になります。ですから、できるだけ目線を息子と同じにするように心がけています。すると、様々なことに気づかされ、とにかく、「一緒に学んでいる」実感があります。教えているつもりが、逆に教えてもらうことも多くありますね。
僕たちが育ってきた環境を振り返り、「温故知新」を心掛けた子育てができるのは常陸太田市、特に僕たちの住まう里美地区の魅力です。その一つとして、実家の祖父母の存在はとても大きいです。人生と子育ての大先輩である「じいちゃん・ばあちゃん」に子どもを預けることは良いことだと思いますし、祖父母と関わらないで育つのはもったいないような気がします。
祖父母との関係も含め、子育ては、子どもに何かを教えるだけではなく、子どもと一緒に学ぶ楽しさがあることを次の子育て世代にも伝えられればと思います。

■息子の将来、そして今

自分の家業を子どもに引き継いでほしいと思う親御さんもいると思いますが、僕は自分の仕事を息子にさせたいとは思っていません。むしろ、否定的です。肉用牛飼育の将来性を考えると色々な問題もありますから。もし、陽がいずれ「やりたい」と言うのであれば、親子の関係ではなく肉用牛の経営者として接するつもりです。
子どもの将来をイメージするのも良いですが、今は自分たちが親から教えてもらったことを我が子に伝えることを大切にしています。子ども通じて人生を復習している感じですかね。そんな、昔ながらの環境も多く残っている常陸太田で息子と一緒に様々な経験をする日々を楽しんでいます。

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