子育ての不安と悩みを相談しましょう 〜ここキララ〜
「自分の育て方が正しいのかなんとなく不安」「うちの子は他の子と比べて成長が遅い気がする」等、様々な悩みや不安を抱えながら子育てに奮闘している親御さんたちは多いと思います。
そのような親御さんたちの相談に対応して、子育てを安心してできるようにサポートしているのが、常陸太田市子育て世代包括支援センター ここキララ(以下「ここキララ」)です。
今回は「ここキララ」に、寄せられる様々な相談について相談員に伺いました。

・常陸太田市子育て世代包括支援センター 外観
■常陸太田市子育て世代包括支援センター「ここキララ」の特性について
「ここキララ」の館内は、明るく開放的です。入口付近には、遊具や絵本が並ぶ「キッズスペース」があるので、相談や手続きをしている間も、お子さんは自由に遊ぶことができます。また、入口には紙おむつも購入できる自動販売機や、広々とした授乳室も設置されているので、乳児と一緒の来館も安心です。

・紙オムツが購入できる自動販売機
・授乳室
・キッズスペース
子育てに関する相談はどのようなことでもお気軽に
妊娠期から子育て期(18歳未満)までの悩みや不安、虐待、DV、お子さんの成長や発達に関する相談など多岐に渡ります。
■子育ての悩みに応じる相談員
「ここキララ」では、お子さんとご家庭での悩み相談を担当する家庭相談員と、お子さんの成長と発達についての相談を担当する「子ども相談室 にじいろ」の児童発達相談員がいます。
家庭相談員の横倉寿美さんは、小・中学校の教員を、白土恵利子さんは、保育園と認定こども園の保育士を長年間勤めた経験があります。また、児童発達相談員の鈴木里依子さんは、保健師としての経験を生かし、現在活躍しています。
子育ての悩みは、電話及び窓口にて相談員がお受けいたします。来所の相談には、周囲を気にせず相談できるよう、個別の相談室が用意されています。

・相談員のみなさん
写真左)白土恵利子さん<家庭相談員>
写真中)鈴木里依子さん<児童発達相談員>
写真右)横倉寿美さん<家庭相談員>
相談員のみなさんは、教員や保育士、保健師として多くのお子さんとご家族を支援してきた方々で、その経験を活かし、お子さんや保護者からの相談と真摯に向き合っています。
■家庭相談員に寄せられる相談
「赤ちゃんが泣きやまない」、「子育てが孤独でつらい」などの相談のほか、「児童虐待かもしれない」との相談や、不登校やDVといった相談があり、幅広い内容に対応しています。
特に児童虐待は、保育園、幼稚園、認定こども園、小・中学校など、家族以外の第三者からの相談としてお受けすることが多いです。。乳幼児に多い事例としては、児童虐待の一つのネグレクト(育児放棄、育児怠慢)があり、「長期間同じ衣類を着ている」、「食事を食べさせない」など、「お子さんの命に関わる事案に発展するケースもあるので危機感をもって対峙します。」と、横倉相談員。また、白土相談員は、「しつけ」と称した不適切な養育がエスカレートすると虐待に変わることを伝えていくことも必要と話します。
お子さんやご家族の悩みが深刻になる前に「ここキララ」に相談することによって解決の糸口が見つかる可能性もあるので、自分だけで悩まずにご相談ください。
もちろん、お子さん自身からの相談も受け付けています。
■児童発達相談員に寄せられる相談(子ども相談室 にじいろ)
お子さんの成長と発達についての悩みや不安も人それぞれですが、未就学児の主な相談の内容は、「言葉の発達の遅れ」が多く、また、「落ち着きの無さ」、「かんしゃくを起こす」などがあり、就学後は、「読み書きが苦手」「勉強が嫌になってしまった」、「感情のコントロールができない」などがあります。「にじいろ」でも、電話や来所での相談ができます。また、予約制の臨床発達心理士の個別相談もあります。「お子さんとご家族にとってより良い支援方法を一緒に考えていきます。」と、鈴木相談員は言います。
また、お子さんの乳幼児健診の際にも発達についての相談が行われます。さらに、保育園などの年中児を対象に市内各園を巡回する5歳児巡回相談も実施されています。
こどもの発達には個人差があり、こどもが苦手なことがあっても、その子らしく楽しく生活したり、学んだりできるように、一緒に考えていきたいと思います。

・相談員のみなさん
■まずは、相談をしましょう
「ここキララ」の家庭相談員及び児童発達相談員は、相談の内容を精査し、それぞれのお子さんやご家庭に応じた、施設や機関を紹介するなど、悩みの緩和・解消・解決につながるようサポートとフォローを行います。
不登校、児童虐待、DVなどの相談には、対象となるお子さんやご家族の話を聞き、一緒に考え、状況整理を行います。そして、必要に応じて、児童相談所や警察、教育委員会などと協力しながら支援を行います。
お子さんの成長と発達については、保育園、幼稚園、認定こども園、学校と児童発達相談員が連携・協力することで、お子さんがより良い支援を受けられるようにサポートいたします。
また、医療機関、療育機関、特別支援学校などと連携をとるケースもあります。

・手作りのじょうづるさんマスコットがお出迎えします
横倉相談員は、親御さんに対して「お子さんにとって父親と母親は、あなた一人です。ただあなたは独りではありません。子育ては周りの人たちと一緒にできます。頼ってください。」と力強く語ります。
家庭環境やお子さんの個性など、それぞれの家庭によって状況は様々ですが、子どもたちと関わった豊富な人生経験を持つ相談員が悩みや不安を聞き、一緒に考えます。「些細なことだから」と、我慢をせずに相談をしてみましょう。
[協力]
常陸太田市子育て世代包括支援センター ここキララ
〒313-8611常陸太田市金井町3690 常陸太田市役所分庁舎1階
電話:0294-72-1100(直通)・0294-72-3111 内線174
受付時間:8:30~17:15(土・日・祝、年末年始 休業)
HP:https://www.city.hitachiota.ibaraki.jp/page/page008516.html