異世代間コミュニケーション「折橋芸(能・農)部」・「金波寒月」での体験を通して

異世代間コミュニケーション
「折橋芸(能・農)部」・「金波寒月」での体験を通して

 

写真

写真左)折橋芸(能・農)部 代表:弓野征司さん
※地域の活性化を目的に平成10年(1998年)に設立。主要メンバーの5人を中心に活動。
写真右)金波寒月 代表:澤田雄一さん
※人々の交流の場として平成27年末(2015年)から運用開始。代表の澤田さんを中心に主催するイベントに応じて、数名〜数十名で活動。

少子化の影響で学校が統合され、子ども会の活動なども縮小され、子どもたちだけの自主活動や、子育てをしている家族同士が交流する場が少なくなってきています。

また、核家族化により、世代の異なる人との交流の機会も減っています。子どもたちは様々な年齢層の人と触れ合うことにより、思いやりやマナーを身につけることができ、また、子どもたちとの触れ合いにより、大人たちは役割を見つけ活力が生まれるメリットがあります。

今回は、常陸太田市折橋町で活動をしている「折橋芸(能・農)部」の代表、弓野征司さん(令和3年8月掲載号「カブトムシとクワガタムシ」にて紹介)と、酒蔵をリノベーションした「元酒蔵 金波寒月(きんぱかんげつ) 折橋コミュニティステーション(以下、金波寒月)」の代表、澤田雄一さんにお話を伺い、子どもたちやそのご家族に提供できる様々な体験をご紹介いたします。

■地域コミュニティ「折橋芸(能・農)部」と「金波寒月」

◇「折橋芸(能・農)部」

主な活動の内容は「芸能」と「芸農」です。「芸能」の活動では、地域のお祭に参加し、歌や踊りなどの発表、「芸農」の活動では、旧耕作地だった土地を利用し、小麦・そば・お茶を栽培しています。

カブトムシやクワガタムシの採取体験ができる夏のイベント「カブトムシの里」は、東日本大震災がきっかけとなり、震災の影響で元気のない子どもたちの姿を見た弓野さんが「子どもたちに喜んでほしい、笑顔になってほしい」という思いで始めたイベントで、毎年多くのご家族で賑わいます。

写真

・カブトムシの里 立ち上げ時の様子(平成24年7月)

子どもたちとそのご家族を「元気な笑顔」にするイベント「カブトムシの里」は、参加者の心を引きつけ、弓野さんをはじめとする折橋芸(能・農)部の地域と子どもたちに対する真心が感じられます。
※カブトムシの里は例年7月~8月に開催しております。

◇金波寒月

地元の有志を中心に、50年前に閉じられた酒蔵を地域コミュニティステーションとして生まれ変わらせて運用しています。
また、「里美の日」(毎月第2日曜日)に開催する「そば打ち体験」をはじめ、「ピザ焼体験」、「新茶摘みと紅茶作り」、そして、ミュージシャンを招いた演奏会など、月2回開催するイベントは毎回20~30人の参加者で賑わっています。

「そば打ち体験」や「ピザ焼体験」など「食」に関するイベントは子どもたちに好評で、生地つくりから始めることで、その工程を知り、自身が行うことを通して、子どもたちの表情から「自分で作る喜び」が分かります。
お子さんに、楽しみながら「食べ物の大切さ」を感じてもらうきっかけになる体験です。

 

行事の参加者の中には、「イベントが気に入って常連になり、今では一緒に活動をしてくれている家族もいます。」と弓野さん。折橋芸(能・農)部の主要メンバー、近藤文雄さんと親しくしているご家族は、3人のお子さんを連れて、「今年で4年目、常連です。」と仰って、カブトムシの里の雑木林の散策と清流での沢遊びを楽しんでいました。

写真

・折橋芸(能・農)部 弓野征司さん(写真中央)、近藤文雄さん(写真左)と「カブトムシの里」の常連家族

近藤さんと一緒に遊んでいるお子さんたちの距離感の近さから互いの信頼関係が感じ取れます。

写真

・写真上左右)雑木林の散策
・写真左下)カブトムシの里の清流で遊ぶご家族
・写真右下)遊び終えて子どもたちと足を洗う近藤さん

写真

・「金波寒月」の「茶つみ と 紅茶づくり体験」の様子

ご家族がお子さんと一緒に楽しみながら、イベントや行事に参加をすることは、さまざまな人たちとの交流の場になります。

子どもたちが、年齢や性別、住む地区の違う人たちと接することで、家族以外の人との友好関係を上手につくれるようになり、その人たちとの信頼関係が生まれます。

そして、大人から信頼されることを通して、お子さん自身が「社会(地域)の一員である」と気づくきっかけになると感じます。

また、参加したご家族とのつながりについては、金波寒月の常連さんの中にも活動内容に共感し、積極的にイベントの告知や当日の運営などの協力をしてくれるご家族もいることから、「コミュニティの輪が広がっていると思います。」と金波寒月の澤田さんは、活動の成果を話してくれました。

 

以上2つの団体が提供する活動内容を紹介してきました。従来の「地域の子育て」は、住まいの場所を起点に行われていましたが、少子化が進む現在では、場所を越えての交流も一つの手段と思います。まずは、希薄になった地域での活動の中からでも、興味を持ったコミュニティの活動を見つけ、参加をすることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

なお、折橋芸(能・農)部の耕作物や活動の問合せは、弓野さんへ直接お電話ください。金波寒月で開催するイベントは、フェイスブックページからの申込みになります。

[協力]

折橋芸(能・農)部
〒311-0506 茨城県常陸太田市折橋町469-1
TEL 080-1202-4242 <代表:弓野征司>

元酒蔵「金波寒月」 折橋コミュニティステーション
〒311-0506 茨城県常陸太田市折橋町799
フェイスブックページ https://www.facebook.com/kinpakangetsu/
※金波寒月へのお問合せは、フェイスブックページをご利用ください。

FacebookTwitterLine