親子で作ろう コットンボール

親子で作ろう コットンボール

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・ご自身作品、「魔法の杖」を持つ坪和さん

8月、幼稚園や小中学校は夏休み、お子さんは家で多くの時間を過ごします。
お子さんたちは「今日は何をしよう」と、毎日を楽しみにしているのではないでしょうか。旅行やイベントなど大きな行事も、夏休みの楽しみの1つですが、ご家庭で手軽にできる、「クラフトワーク(もの作り)」にもチャレンジしてみましょう。
今回は、常陸太田市在住のクラフト作家で「雑貨村at」の村長(代表)坪和あき子さんに、ご家庭で簡単にできるクラフトワークを教えていただきました。

坪和さんは、多くのクラフト作家が集まるクラフトマルシェ(手工芸の市場)「雑貨村at」を主催しています。「雑貨村at」は茨城県各地で不定期に開催され、会場ではクラフト作家の作品展示やワークショップなどが行われています。
令和4年2月12・13日には常陸太田市で「クラフトマルシェ雑貨村at 鯨ヶ丘商店街」が開催され「鯨ヶ丘ふれあい広場」と「梅津会館2階」、そして、「商店街」の各所に20を超えるクラフトブースと10台のキッチンカーが集まりました。

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写真左上)鯨ヶ丘ふれあい広場のステージの坪和さん(左側)
写真右上)梅津会館2階
写真下)鯨ヶ丘ふれあい広場の様子

今日、坪和さんに教えていただいたクラフトワークは「コットンボール」です。コットンボールとは、細めの毛糸で作った中が空洞のボールです。材料も100円均一ショップで購入できますし、使い方やアレンジも発想次第。ぜひ、お子さんと一緒に作ってみてください。

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【用意するもの】

  • 水風船(ポンプ付)
  • 毛糸(細め)
  • 木工用ボンド
  • ハサミ
  • ボンドを溶く容器(豆腐のパック、紙の深皿など)
  • 新聞紙等の敷物(汚れ防止)
  • 洗濯干し(ピンチハンガー)

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【01】水風船に空気を入れ膨らませる
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・ポンプを使い水風船に空気を入れる。5cm程の大きさに膨らませ、口を結ぶ

水風船は全長10cm程まで膨らみます。坪和さんは、「5cmぐらいが一番可愛いと思います。」とおっしゃっていました。

※水風船を口で膨らませるのは難しいので、ポンプ付きの水風船をお買い求めください。2〜3回のプッシュで簡単に膨らみます。

【02】細めの毛糸を水風船に巻き付ける
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ポイント

写真上)糸を水風船に巻きはじめる前に、木工用ボンドを糸の先端に付け、水風船に固定すると、スムーズに巻くことができます。
写真下)水風船の結び口(縦方向)から巻きはじめます。また、水風船は、楕円系なので、結び口の方向への巻き方を少し強めにすると、正円(球体)に近い仕上がりになります。

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・水風船の隙間(表面)を埋めるイメージで、糸をまんべんなく巻く

ポイント

糸を巻いているとき、ご自身が思っている以上に指に力が入っている場合があります。水風船を強く持って糸を巻くと形がいびつになるので、風船はやさしく持ちましょう。
糸を巻くのにかかる時間は、大人で5〜10分程度です。お子さんは、15分以上かかる場合もあります。やり直しもできるので、お子さんと一緒に巻き方を試しながら、楽しんでください。

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・ハサミで糸を切る

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ポイント

巻き終えた糸の端を巻いた糸の間にくぐらせることで、ほつれを防ぎます。

【03】コットンボールを固める木工用ボンドの希釈液(以下、ボンド液)を作り、ボールを浸す
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・容器(豆腐のパックや使い捨ての深皿)に木工用ボンドと同量の水を加え、コットンボールを成型するボンド液を作る(深さ1cm程度)

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・水風船に巻きつけた糸全体をボンド液に浸す

「お子さんと一緒にジャブジャブ、ボンド液に浸すと喜ぶと思いますよ。」と坪和さん。ボンド液の感触を楽しんでください。

※手荒れやアレルギーなどが気になる方は、ビニール手袋を使用してください。また、ボンド液の容器の下に、新聞紙等を敷いて液がこぼれる対策をすると安心です。

【04】糸にボンド液をしみ込ませるために軽く指で糸を押さえる
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・注)ボンド液の水分を絞るため、コットンボールを指で押さえると、隙間から水風船が飛び出ることもありますが、問題はありません。ただし、何度も風船が飛び出すと、糸がほつれることもあります。お子さんが喜ぶかもしれませんが、ほどほどにしましょう。

【05】コットンボールを乾かし、水風船を取り除く
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・洗濯干し(ピンチハンガー)に風船の結び目をはさみ一晩干す

ポイント

ボンド液が垂れ落ちることあるので、洗濯干しの下に新聞紙などを敷いておくと安心です。

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・乾燥後、結び口を手で持ちハサミを入れ、水風船を取り除く

ポイント

風船にハサミを入れ空気が抜ける時に「メリメリ」と音がします。お子さんが喜ぶ音(快音)ですので、一緒に楽しみましょう。

【06】完成
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・水風船を取り除いて完成

■コットンボールの使い方

コットンボールは、水風船を糸で巻いて固めたシンプルなクラフトワークですが、アイディア次第でさまざまな使い方ができます。
例えば、好きな色で複数個のコットンボールを作り、100円均一ショップで購入できるLEDライトをボールの隙間に入れてランプシェードにすると、部屋のアクセントになります。

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・コットンボールとLEDライト

また、小さな「鈴」をコットンボールの中に入れて糸を通すと「風鈴」になります。
ハロウィンの時期には、オレンジ色の糸使ったコットンボールに、黒のフェルト布で目、鼻、口、の形を付けてハロウィンかぼちゃを作っても楽しいでしょう。


コットンボール作りは、お子さんと一緒に手軽に「クラフトワーク」を体験できます。坪和さんは、「とにかく、ものを作ることはとても楽しい」と実演されているときに、笑顔で仰ってました。ぜひ、お子さんと一緒にコットンボール作りを楽しんでください。

[協力]
雑貨村at
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