自然災害に備えよう

近年、多発する地震をはじめ、台風やゲリラ豪雨など、自然災害の影響が各地でみられます。
自然災害からお子さんや家族を守るためには、日頃からの備えが大切です。これから、雨が多くなる季節を迎えます。常陸太田市の防災に関する主な取り組みと、ご家庭での災害への備え・行動について紹介します。

写真

■常陸太田市の取り組み

自然災害は、地震、風水害、土砂災害などがあります。
当市では自然災害への対策として主に以下の5つの取り組みを行っています。

1)建物耐震化とインフラの整備

常陸太田市役所本庁舎は、災害の際に災害対策本部が設置されるため、建物の耐震化、72時間程度の電力供給が可能な非常用発電設備を確保しています。さらに、茨城県内の関係各所などと連携し、通信インフラの確保を行い、災害の非常時に備えています。

2)計画的な食料・飲料水の備蓄

食料・飲料水の備蓄は、定期的な保存管理を行っています。例えば、食料は5年間保存できるものを用意し、段階的に必要な量を入手・管理・消費をしています。飲料水においては、10年間保存可能なものに一新し、乳児用ミルクや、アレルギーのあるお子さんに配慮した非常食などの用意もあります。

3)防災行政無線の戸別受信機の全戸配布
写真
全戸配布している戸別受信機

防災行政無線は、各市町村が「地域防災計画」に基づき、それぞれの地域における防災、応急救助、災害復旧などの放送をしています。各所に設置された屋外のスピーカーから放送されますが、常陸太田市では「戸別受信機」を全てのご家庭に配布しています。

暴風などの影響で屋外放送が聞き取りにくい状況でも、お家の中で明確に防災行政無線の放送内容を把握できます。

4)自主防災会

市内の全124町会に「自主防災会」が結成されています。災害の際には、自助(自分で身の安全を守る)、共助(隣近所の助け合い)、公助(行政からの支援)の3つの「助け」が区分されますが、その「共助」を町会が受け持っています。各自主防災会には、防災倉庫が備えてあり、それぞれの町会に合わせた備品が収納されています。発電機や飲食料をはじめ、生活や救助に必要なものの用意があり、各町会で起こりうる災害を想定し、必要に応じた備えを行っています。

5)防災講座の開催

市民の暮らしに役立つ「まちづくり出前講座」には「防災・安全に関する講座」があり、市民の方へ防災への意識啓発を行っています。

■ご家庭での備え

自然災害には、大きく分けて地震と風水害、そして、この2つが原因となる土砂災害があります。災害から身を守るため、各家庭でもお子さんと一緒に防災の意識を高め備える必要があります。日頃から、飲食料やモバイルバッテリーなどの備えを準備しておき、また、お子さんには避難する場所や持ち出すものなどを伝えておくことが大切です。

◇ハザードマップを確認する

写真

自分たちが住んでいる地区の地形を把握することは、自然災害から身を守る第一歩です。洪水、または土砂災害の危険がある地域が色分けされたハザードマップでお住まいの位置を確認し、どのような災害が起こる可能性があるかを知りましょう。詳しい地域と災害の区分は、常陸太田市「ハザードマップトップページ」でご確認ください。

1)地震への備え

◇家具と家財を固定する

突然起こる地震への備えで重要なのは、家具や家財の倒壊に巻き込まれないように、壁や天井に家具を固定することです。特に背丈が高い段組みのタンス等は固定が難しいので注意が必要です。

◇寝室に家具を置かない

壁などに家具を固定しても、強い震度で倒れる可能性があるので、寝室にはできるだけ家具の設置を避けてください。また、家具のそばで寝ないように心がけましょう。

◇お風呂の水を溜めておく

風呂の水を溜めておくことで、断水時のトイレの排水や防火用水等に使えます。

2)風水害への備え

◇マイ・タイムラインを作る

台風等の接近による暴風雨によって河川の水位の上昇や土砂災害の危険があるときに、マイ・タイムライン(防災行動計画)を用意しておくと避難行動がスムーズに行えます。マイ・タイムラインは、防災行動と時間の経過を分かりやすく整理したものです。
洪水及び土砂災害ハザードマップを使って避難行動が必要か、また、どういうタイミングで避難することが良いのかをお子さんと一緒に考えましょう。
マイ・タイムラインの作り方については、「洪水ハザードマップを見る」から、各地区の「学習面」のリンク先に詳しい記載がありますので、ご参照ください。

3)地震・風水害「共通」の備え

◇食料を備蓄する

非常食として、カンパンやアルファ米(乾燥飯)などの防災食品を準備することも大切ですが、手軽に手に入る缶詰やインスタント食品などでも代用できるので、長期保存が可能な食品を常備し、定期的に補充・消費をしましょう。また、乳児がいるご家庭では、避難用に「粉ミルク」の代わりに「液体のミルクを用意しておくと、お湯でミルクを溶く必要がありません。

◇避難場所・避難所の確認をする

災害時に逃げる場所には、「避難場所」と「避難所」があります。
常陸太田市では、市の管理施設、小中学校などを「指定緊急避難場所」に指定しています。指定緊急避難場所は地震や風水害による建物の倒壊や土砂崩れなど危険から一時的に逃れるための場所です。

※災害によって対応する施設が異なります。

写真
ひなん場所の目印となる看板

災害の影響で自宅が住めない状況になってしまった場合に、当面生活する施設が「避難所」で、避難場所と避難所の機能を兼ね備えた施設もあります。市のウェブサイト「避難場所・避難所」のページでお住まいの地区を確認しましょう。

◇避難場所・避難所の開設・空き・混雑状況を知る

常陸太田市のウェブサイトで災害時には避難場所・避難所の状況は確認できますが、特設ページのため通常は閲覧できません。そこで、常陸太田市が認定する避難場所・避難所の「開設・空き・混雑状況」を把握できる「避難所地図情報」のURLをブックマーク等に登録しておくと災害時に役立ちます。

写真
避難所地図情報画面

※災害時以外は全て「利用停止中/closed」表示

「防災行政無線放送内容の確認」ページでは、災害の情報をはじめ、避難所・避難場所の状況も把握できますのでお役立てください。
なお、避難所・避難場所は、災害発生時であってもすぐに開設できない場合があります。特に地震の時は、建物の安全確認等に時間がかかることがあります。市のウェブサイトや防災行政無線等で確認し、避難行動をしてください。

■避難場所・避難所のマナー

写真
 左:発熱者用テント  右:体調不良者用休憩スペース

◇利用者同士、助け合う

避難場所・避難所は、多くの方が利用する共有スペースです。他の利用者を気遣い、助け合いながら過ごす必要があります。世帯の人数に応じてスペースが割り当てられますので、市の職員など、担当者の指示に従い行動しましょう。

◇限られたスペースを有効に使う

お子さんと一緒の方は、持ち物にお気に入りのオモチャや絵本などがあると、お子さんの不安を軽くできるでしょう。スペースに限りがあるので、数や大きさを考慮してください。

◇モバイルバッテリーを使用する

避難所でのコンセントは数に限りがあります。スマートフォンなどの充電は、モバイルバッテリーを使用できるよう準備しておきましょう。


○自然災害そのものを避けることは難しいですが、被害を最小限に抑えることは、日頃から備えることで可能です。
お子さんのため家族のため、いざという時のための準備をしておきましょう。

[お問合せ窓口]
防災対策課
住所 〒313-8611 常陸太田市金井町3690 本庁舎3階
電話 0294-72-3111(内線351・352)
FacebookTwitterLine